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フランス
ロワール地方
パリ16区のロンシャン通り32番地にあるレストラン「ジャマン」、舞台は1980年代に遡ります。オフホワイトの小型トラックが扉の前に停まりました。台車でサンセール・ワインを運んでいるのは、他でもないリュシアン・クロシェ本人。時間は朝の10時、他の人の邪魔にならない時間帯を選んでいたのでした。
「ムッシュ・クロシェ、お手伝いしましょうか?」
「メルシー、お気持ちだけで大丈夫です。そちらの仕事をどうぞ続けてください。」
あの頃、私たちがオンリストしていた彼のサンセールはシェーヌ・マルシャンだけではありませんでした。当たり年だった1976年のサンセール・ルージュは、味わい深さと滑らかな口当たりが類まれで、偉大なブルゴーニュワインにも例えられるほどでした。サーブすると、お客様を幸せそのものにしていました。クロシェは自身のワインについて話すことはほとんどなく、少なくとも自分からは話したがりませんでした。しかしこちらから質問をすると、いつも丁寧に答えてくれました。
「こんなにも素晴らしいワインを造る秘訣を教えてください。」
「当たり年なだけですよ、私は何もしていません。」と、氏は、茶目っ気たっぷりな目で答えたのでした。
ジョエル・ロブションは、クロシェが正真正銘のブドウ農家であり、自身のことよりもまずビュエ村のテロワール(土地)について話す慎ましさを尊敬していました。ロブションにとって、上質であること、本物であることはとても大切でした。ジョエル・ロブションは生涯にわたり、完璧な仕事、職への情熱、尊敬、友情、誠実さといった概念を守り続けてきたのです。
現在、ビュエ村の当ドメーヌの責任者は、リュシアン・クロシェの子息のローランス・クロシェとジル・クロシェが務めています。また、ジョエル・ロブション・グループも同様に、ロブションの子供たちが継承しています。
こうして、私たちは今日もこのワインと共にあるのです。
そこには偶然などはありません。
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